ベッドも飾って魅せるもの

日本でも、ホテルに泊まると、ベッドにクッションがたくさん置いてあります。

 
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これが何のためにあるのか、ということが分からないので「なんなんだ、邪魔だ」と思うわけなのですが、これが決定的な日本式と洋式の大きな違いです。
 
これが、何なのか、何のためにあるのか、では正式な方法はどうするのか。
順を追って説明します。
 

1)「お布団を上げる」=「ベッドメイク」

 
和室にお布団を敷いて寝る場合、きちんとした人は、起きたらお布団を押し入れにしまうことになっています。お布団を敷きっぱなしの場合「万年床」と言います。万年床になっている場合、それは「そのおうちの人が病気をしている」か、「だらしない生活をしている」という判定になっていました。
 
これと全く同じ価値観が「ベッドメイク」です。洋式でいっても、ベッドは朝はきちんと整えるのが「正しい生活」。それができない場合は、その家の人が「病気の人」であるか「だらしない人」という判定になります。
 

2)ベッドを「飾る」のがベッドメイク

よって、ホテルに行ってベッドに置いてあるたくさんのクッションを見て「これは何のために使うのか?」と考えるのは無駄というもの。それはテレビを見るのに頭の下に入れて使ってもいいし、寝る時に邪魔になるのであれば、床にポイッと置いたり、ソファがあればそこに移動させていいのです。ソファやチェアがホテルの寝室にあるのは、座るためというのもありますが、このクッションを置くため、でもあります。クッションは、ただの「飾り」です。
 

3)では方法は?正式な方法ってあるの??

まず、「朝起きてから、ベッドを整えた」という事実が大事なのです。枕を元に戻し、掛け布団を整えます。ダブルサイズ以上のベッドだったら、枕が2つ、ヨコに並べておいてあるのが普通かな、と思います。シングルだったら1つで良いです。
 
その後に、「ベッド整えました」の印として、クッションを置きます。たとえて言うなら、「トイレットペーパーの端を三角に折る」みたいなイメージです。やらなくてもいいけど、完成した証。
 
クッションの色は、シーツやカバーとコーディネートされているものが良いでしょう。シーツやカバーは洗いますから、洗い替えのシーツとも合う色なり柄のものが良いです。濃い色には薄い色、薄い色には濃い色、あるいは大胆な柄が入ったものなど。クッションも日本では30㎝ぐらいの小さいものが広く出回っていますが、最低40㎝角のものをつかうと、ゴチャゴチャ感が出ません。何のためにクッションを置くかというと、シーツのしわなどの「あんまり見られたくないもの」に目が行かないようにするためです。
 
ここが大事なのですが、「ベッドメイクは難しく考える必要がない」ものですホテルでは四角いクッションのほかにホルスタータイプ(筒型)のクッションが置いてあることが多いのですが、それは「クッションが四角ばっかりもつまらないですね」ということで置いてあるだけで、深い意味はありません。
 
ちなみに、ベッドメイクは基本的に自分でやるものです。お母さんにやってもらうのは「自立できていない」し、「躾がされていない」ことになる。あるいは、一緒に寝ている夫が、妻より遅く起きたのに、ベッドメイクはほったらかしにするのも、マナー違反です。同じベッドに寝るならば、後に起きた方がやる。
最終目標としては、朝起きてから家を出るまでの間に、「ベッドメイクができる」ような、時間に余裕のあるライフスタイルを送ることが重要かもしれません。