和室に洋家具もCOZY

和室には和家具でないと!
洋間には洋家具でないと!

という思い込みが、日本全体で強すぎるのがどこか残念です。

たとえば、大河ドラマ「坂の上の雲」。
長崎は、外国人が多数来た街だったので、日本の宴会場(もちろん畳)に、テーブルを置いて、椅子に座って麻雀をしていたシーンがありました。

変、といえば変かもしれません。
でも、結構絵になって重厚で、私は好きな組み合わせ。日本人の「COZY」ってこんな感じだろうな、と思うのです。濃い文化が混ざり合って、合体!!

かつて、私の叔母が、キッチンの続きの8畳ほどの和室に、苦肉の策でダイニングテーブルを置いていました。「LDK(リビング・ダイニング・キッチン)」の流行始めの頃です。もちろんその叔母がインテリア好きだったから、というのもありますが、ぬくもりがあって、和洋折衷で空間にふくらみがあり、とても良い感じがしました。その後、リフォームで大きな出窓のある素敵な洋間に変えましたが、和室にダイニングテーブルも全然悪くなかった。

真っ白い壁紙の平板な「洋間」より、ずっとよい質感でした。というより、現代の安い洋間よりは、断然和室の方が、質感があります。上質なものに上質なものを合わせたら、安いものに高いものをあわせたよりは上質な空間になるのは当たり前です。

ただ、日本の伝統的な空間は良いけれども、生活様式は、お年寄りには実に厳しい。

両親と同居を始めてつくづく思いますが、お年寄りには、椅子の生活の方が楽ですし、安全です。ソファだったらすぐに立ち上がれます。朝起きる時も、ベッドの方が楽。両親が引っ越しの前に、旧宅のソファとダイニングセットを早々にお友達に差し上げて、リビングに座る場所がなくなってしまった時期があり、座ったら立てない、立ったら座るのが大変で、とても苦労していました。元気なうちは気にならなくても、少しどこかが故障すると、途端に厳しくなります。

一方で、インテリアの箱(壁・畳・障子)は、明らかに、安い洋間より普通の和室の方がお金がかかります。日本の賃貸マンションの急速な「洋間化」は、このコストの問題が大きくて、洋間が安かったからです。障子を付けるより、アルミのカーテンレールをちょこっと付けた方が安いのです。

日本の住まいの美しさが「安さ」に負けた、という点が、私個人は非常に悔しい。

もちろん、戦後すぐは、ベニヤにペンキだったものが、一律に壁紙に変わり、ベニヤよりは良くなったのかもしれません。戦後の貧しさからようやくここまできた、というのは、分かっているのですが、もう70年です。日本の世界的な地位に比べて、住まいが安っぽすぎる、と危機感を抱きます。ずっとこんなままでいたら、いつか国が滅びてしまう。

住まいは自分を映す鏡だと思っています。日本人が過剰に謙虚なのも、家が貧しいせいではないか。街が貧しい景色だからなのではないか。美しい場所がそこにあれば、人はそれを目指すでしょう?

今、それを目指して頑張ってます。

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