家具は「塗装」が命

初めてインテリアデザイナーの飯沼さんにお会いしたとき、

「家具はね、塗装が大事なんです」と聞きました。
それが、1回や2回ではなく、10回ぐらい聞きました。
普段は穏やかな方なので、よほど強調なさりたかったのだと思います。
 
家具は、木材も材料もデザインも大事だけど、「とにかく塗装が命である」ということで、何回強調してもしたりないので、10回ぐらいおっしゃったんだと思います。
 
その5年後。
 
「アートハウス21」の吉村社長も「家具は、塗装が大事なんですよー」と再び。
 
つまり、私の敬愛するインテリアと家具のメンター2人が、「家具は塗装」派なのです。
 
かくいう私も、塗装派です。
 
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日本人は、木の素材、サクラかカエデか、黒檀か、桐か、というところにこだわります。それも文化の一端だとも思います。自然を愛する日本人の普通の感覚です。
 
でも、最終的には塗装で仕上げます。家具を家に持ち込んだ途端がっかりするのは、塗装のせいだと断定しましたので、アデラインの家具は、塗装を23種類ご用意しています。
 

家具には広葉樹

家具屋らしく素材のお話をすると、家具には、基本的に広葉樹です。日本でも、家具に用いられるオーク(ナラ)・ウォルナット(クルミ)・ビーチ(ブナ)・・・北海道や飛騨といった家具の有名どころはそういった木材の産出地です。建材には真っ直ぐ早く成長する針葉樹(マツ・スギ・ヒノキ)、加工が細かくなる家具には広葉樹なのですね。それは細胞の構成による違いで、英語では針葉樹を「ソフトウッド」、広葉樹を「ハードウッド」と呼びます。それぐらい組成が違います。

マホガニーの「真実」とインテリアへの生かし方

ところで、家具といえば「マホガニー」がある意味「ブランド」のように思われるかもしれませんが、その理由は、固くて軽く、加工に向き(彫刻が細かくできる)、色が赤に近く、木目が美しいためでした。しかし、本当のマホガニーは、「南米産のマホガニー」で、ご存じの方も多いと思いますが、あまりに伐採しすぎたために、また、マフィアの資金源などにもなったため、ワシントン条約で輸出入は盗品の恐れがあるとして禁止されています。そこで、似た樹種で全く科目が違う品種を赤く塗って「○○マホガニー」と称しています。
 
つまり、現代において「マホガニー」と書いてあるのは、雑に言えば「マホガニーっぽくしました」という仕上げ方法なのです。ですから、お手頃価格で「マホガニー」と書いてあるからといって、そこに価値を見いだして買うのは、およそ知的と言えません。
 
ただし、「マホガニーカラー」がお好き、というのであれば、「マホガニー、マホガニー、、、」と探すと良いでしょう。
 
樹種は、家具を買う場合の色あいの目安にはなりますが、しかし結果的な色は、どこまでも塗装に左右されます。カラーをしっかり確認して、コーディネートするのが肝要です。